訪問治療家の役割

どうしてもこの仕事をしていると、長年施術してきた方が亡くなったり、死期が近づいてきたりまします。

在宅の現場では家族はもちろん、医師・看護師・介護・ケアマネ・PTなどが患者さんに関わっています。

我々の仕事の特徴は体のケアという導入から、心を開き、体と心を解放し、患者さんの悩み・苦痛などを緩和するのが仕事です。

患者さんは、死へ向かう恐怖や不安を家族に訴えるより私達に吐露することが実は多いです。(弱みを見せたくない・これ以上心配させたくないのでしょうか)

「死」自体は怖くないけど、それまでの過程が怖いと言う方は孤独感を持っている方に多いです。

私は傾聴することしかできませんが、核家族化が進む現代では人がさみしく亡くなることが今後は増えていくことでしょう。

恐怖感を和らげ、安心して死への心の準備をして頂く言葉は経験不足の私にはありません。(宗教や信仰心がその役割を担うのでしょうか…)

しかし、死は決して無駄なことではありません。
その方のそれまでの人生経験、考え方、願い、しっかり受け止めて、またそれを今後の人生や社会に活かしていくでしょう。
また次の世代の孫・子へ引き継ぐのも大事です。(その為の最後のチャンスかもしれません)

それにしても、核家族化は人が老化し、死へ向かうという自然な流れに接することが出来なくなります。

そんな場面に直面している訪問の鍼灸師・マッサージ師がただ単に施術をして満足しているならば、半分しか仕事をしていないと思います。

by 五味哲也

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