NHK「世界遺産への招待状」を見て

今朝の新聞のテレビ欄でチェックしていたインドネシア・ジャワ島のボロブドゥール、プランバナン遺跡を特集しています。
実は現在のインドネシアの宗教はイスラム(世界最大の人口を抱える)で、ボロブドゥール寺院は仏教、プランバナン寺院はヒンドゥー教、現在の国教は5つ(カトリック、プロテスタント、イスラム、仏教、ヒンドゥ‐)、13000の島、250民族、2億を超す世界4番目に人口の多い国家です。
そして親日の国です。

日本人のイスラムの人に対するイメージと、中東やインドネシアが持つ日本に対するイメージにギャップを感じます。
イスラムの美徳に「寛容の精神」があります。
歴史的・地理的に欧米とイスラムの仲が悪いのはわかりますが、欧米のメガネで彼らを見ないでもらいたいです。

インドネシアの人達は日本を誇りにし目標にもしています。
日本人の勤勉さや礼儀正しさ、協調性に親近感を持っています。
ブッシュのイラク戦争時に日本がアメリカに加担する理由を説明するのに大変でした。

上記の様に国家そのものがすでに多様性を抱え、日本とはま逆の国で、また一方で日本のように島国で米食で…
私がインドネシアで学んだものはお互いの文化を尊重すること。そして自分の文化を誇りに思い大事にすることです。

海外へ行くのに必要なのは、言語ではなく日本人が日本の文化を知ることです。
いくら英語ができても話す内容が薄ければ意味が無い。
英語ができなくても、それは当り前。
でも中身がなければ誰もついて来ません。下手な英語でも相手は一生懸命聞いてくれます。

人は言葉が通じなくても、それ以外の部分をよく見ています。
私達日本人にとっての美徳。
時間に遅れない、嘘をつかない、勤勉さ、礼儀正しさなどなど、こういうことって実は利己主義から生まれないんですよね。相手に対して真摯で誠実さを追求したらこうなった、という行動様式そのものに「美しさ」を感じませんか?
当然向こうの人は「なぜ?日本人はこうなの?」と毎日のように聞いてきます。

私達が当然と思うことが向こうの人の興味の関心事なんです。

私もなんで?って考えたのですが、「武士道」や「武士の所作」が日本人の最大公約数的価値観の原型なのではないかと思っているのですが、皆さんどう思いますか?