アフリカについて思う

最近、アフリカに住んでる日本人とか、なにかとテレビにでてきますね。
大抵の番組は見ちゃいます。

アフリカ=貧しい、そして日本人=良いことする=感動
というパターンが多いです。それはそれでとても良いのですが。

なぜ、アフリカが貧しいのか?

をもっと掘り下げてもらいたいですね。かつての日本やアジア各国ももっと貧しかった時がありましたが、今は発展しています。

欧の植民地主義は資源を奪い、その資源で作った物をアフリカに売る。
それまであった伝統的な知恵や物は、先進国でできた物に塗り替えられる。

その後、60年代続々と独立を果たす。

しかし、宗主国が勝手に引いた国境(このため国境が直線になっている国が多い)によって勝手に土地や民族を分ける。

それまでは、民族や言語によって広大な大陸に散在していた彼らは無理やり国境の中に押し込められる。

当然、ケニア人というアイデンティティーよりは「キクユ」「ルオー」という民族意識の方が強い。
ケニアの為よりそれぞれの「民族益」を優先する。

賄賂で政治や官僚は腐敗する。
治安は悪化する。
内戦はする。
農場を取り上げて国のものにして分け合う。
(最近ではジンバブエがひどかった)

など色んな問題が起こり、国はまとまらない。

先進国はバンバン援助をする(利子つき融資をする)=努力しなくてもお金が入ってくる。ますます、政治が腐敗する。

様々な利権が生まれる。(欧の企業も癒着し、彼らも潤う)

最近は、中国政府が援助し、人が送り込まれ、インフラ整備する。中国企業が重機や労働者を持ってくるので、現地にお金は落ちない。労働者村ができると、それを目当てに
中国の民間人も移民し、商売を始める。またアフリカ人向けには自国の安い中国製品を卸し、アフリカ中に中国の安い雑貨が溢れる。(新植民地主義と言われる)
資源を奪い、自国の物の為の市場になっている。

伝統的なアフリカの布などは席巻されるばかりか、中国で作られ、逆輸入されている。

アフリカ人は長く植民地支配にあり、何かを作って売ったり、マーケティングをしてより大きく商売をする知恵や経験が足りない。教わるべき親や先生もそんな経験がないから教えられない。

それ以上に悲しいのは「誇り」が持てないでいる。
俺たちはどうせ白人や中国人には勝てないよ、と。
なにかくれるのを待っている方が楽だ。悲惨さや貧しさを強調しよう。

そんな状況下、日本の長年の援助は「硬」「軟」使い分けて技術移転と言う分野に重点を置いているが、ぱっと見は地味なので欧や中国の存在感が大きい。

私がいた時の大きなテーマが彼らに「誇り」を持たせる事だった。
治療家は手と手ぬぐいだけで、患者の苦しみを癒す。
技術や修練は自分の利益の為では無く、患者さんの為にある。資本はいらず、情熱と思いやりのみが必要。たゆまぬ努力も必要。

そして、結果が出た時の彼らの表情は忘れられない。
卑屈になっていた彼らが自信をもって患者と接する姿も、忘れられない。

彼らと接して、日本人で良かったと思ったことは電気やガスがあるとかなんかじゃなく(そんなものは無くても慣れる)
日本人として(たぶん「人」として)「誇り」が持てた事。
本当の貧しさは物の多寡ではなく、精神や心の中にある気がする。

独立を保ち続けてくれた先人にも感謝。
日本の伝統的な技術者の鍼灸師として、

「日本鍼灸」をもっともっと盛り上げていきますよ。

そして、日本の官僚よ、頼むから被災地の為の予算を省益に使うなよ!
沢山の人がボランティアで被災者(地)支援してるんだよ。

by 五味哲也

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