国際視覚障害者援護協会

ささやかながら、国際視覚障害者援護協会(IAVI)の会員として寄付をさせていただいております。

この協会は途上国の盲人を日本の盲学校へ留学させ、日本の鍼灸マッサージ師の国家資格を取得させて、母国へ帰国後、母国の盲人環境を良くしていく、という理念のもと活動をしています。

3年前、インドネシア・モンゴル・ラオスの3名の盲人が日本へ到着しました。3人とも不安を抱えながらも、外国である日本の生活になじもうと、ある者は明るく、ある者は不安に押しつぶされそうにしておりました。

その3名が今春無事、国家資格を得、帰国するとの報告。
モンゴルの方は1年間情報処理の勉強を続けるようです。

ほかにも、以前帰国した方の中に、日本の大学院の修士課程に入るために再来日したり、ベトナムに日本式の盲学校を作るために、日本に研修に来たりと非常に熱心に勉強されています。

そんな彼らの努力に私も感動をもらいます。

皆一様に、日本の盲人の為の社会環境に驚きます。
声がでる信号機(途上国は信号すらない)、点字ブロック、図書館、ガイドボランティア、盲導犬…

途上国では障害者へのケアは一番最後、ほとんど見捨てられているのが現状です。

とはいえ、日本の盲人が鍼灸マッサージで生活できているかと言うと、途上国以上に無資格者や晴眼者が職域を荒らしています。

江戸時代の鍼医杉山和一は世界で初めての盲人の教育機関を作りました(鍼灸あんま学校)

この分野での国際協力も日本の強みです。

是非、民間NPOだけでなく、政府も取り組んでもらいたいと思います。

IAVIは慢性的な資金不足です。
良かったら、皆さん会員になって下さい。

by 五味哲也