アイランドシンキング

「あっちはあっち、こっちはこっち、ここは日本だから海外の事は関係ない」と言ってた人が身近にいました。

でも、日本にあるものって海外から輸入されているものが多い。例えば、途上国からコーヒーやら紅茶やら果物やらいろんな物が入ってきている。ある意味、低所得層の途上国の労働によってこの国は富みを得ているわけでもあります。(もちろん、あちらの国でもものが売れなきゃ、仕事がなくなるのですが、中間で搾取されたり、不安定な労働環境です)

原発もそうです、地方が作った電気を都心で消費している。
原発の放射能被害に遭うのは地方の方たち。

私たちの身の回りの物がどこから来ていて、それを作っている人たちはどういう人達なのか?もっともっと想像力を持ちたいと思います。

ウクライナの問題やシリアの問題が国際問題にもなっております。
各国が経済的にも情報的にも結びついている現代、自分は自分という島国根性では生きにくくなるでしょう。

とはいえ、やることに追われ、自分の周りしか見えなくなっていては、そんな他者へ思いを馳せる余裕すらありません。
現代人は忙しすぎます。

鍼灸師ができることの一つに、患者さんと一緒に小一時間過ごせる、ということがある。

ゆったりとした時間を提供できる。

何も考えない時間にしてもいいし、これまでとはまったく違う価値観を感じる場にしてもいい、感性を刺激される場であっても良い。
立ち止まって、周りを見たり、自分を振り返る時間でもいい。

頭も
心も
体も
緊張状態ではなく、弛緩した状態でいろんなことを感じる心の余裕を作る。

情報発信型鍼灸院なんてのもいいね。

鍼灸院が治療する場だけでは無く、その患者さんの生活をより豊かにする場所になる。

だから、患者さん自身が治療さえしてくれればいい、なんて考えてたらもったいない。

鍼灸や東洋医学の思想は結構面白いと思いますよ。
いや、それ以上に開業している鍼灸師自身が結構面白い人が多いですよ。

間口は狭く、敷居の高そうな鍼灸院ですが現代でもお役に立てることは沢山あると思うんだけどなぁ…

by 五味哲也

(旧)日々雑感

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